反対語で考えると…お料理が「主役」なら、器は「脇役」になりそうですが…実際はお料理を引き立ててくれるような器=「引き立て役」が「よい器」の条件のような気がします…。
この『九谷焼文吉窯「そメや」6寸リンカ鉢 花文、菊文』は…そんな役割に期待通り応えてくれそうな器…。
少し大きめの深鉢の縁をフリル状のかたちにアレンジした、かわいいかたち…。「リンカ」の語源は、おそらく「凛花」…。確かに、この器のかたちを見ていると…しっかりと見頃に開いた花の力強さを感じるよう…。
側面の柄は「花文」が小さな花がかわいく咲く様子を写し取ったような愛らしいデザイン…。「菊文」は少し濃いめの青でしっかりと描かれた小菊がぐるりとあしらわれたスッキリとした感じが印象的…。
内側は白一色で花びらのようなかたちとともに、お料理をさりげなく引き立ててくれそう…。
「九谷焼を普段使いに…」という願いが込められた九谷焼文吉窯「そメや」のよさがいっぱい詰まった深鉢…。数ある食器の中の主役になってくれそうですね…。
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