Jan.13.2005
「一輪挿し」は、いくつかの花材をアレンジした生け花とちがってさりげなく観る人に語りかけてくるような感じがします。日本人独特の「余白」の力というかそういう感性に訴えかける力があるからでしょうか?一本の花からその花にまつわるストーリーを観る人自身が考える…一輪挿しは日頃、忘れがちな「和の心」を蘇らせてくれます。
さて、このりんごの一輪挿しは備前焼作家の神田貞香さんの作品。リンゴのかわいい形もさることながら一品ごとに異なる肌の模様、葉っぱの表情など見ていると3つとも欲しくなってしまいます。てっぺんの茎(軸?)の部分は水を捨てるときの空気孔の蓋にもなっていておもしろいアイデアだな〜と感心しました。大きさは直径約8cmでちいさめのりんごの実物大です。
この季節、お花がなければそのままオブジェとして、「春になったらどんなお花を生けようかなぁ」と考えるだけでも素敵だと思いませんか?
<j>