Sep.17.2013
今の世の中は「大量に作れて、安いモノ」がちまたに溢れる時代…。「昔のほうが使い心地がよかったのになぁ」と思うようなモノも、時代の流れにどんどん流されて姿を消してゆきます…。
この『トタンの米びつ』は…「え？まだ、生き残っていたのか…」と驚かされるほど、基本と伝統に忠実に作り上げられたもの…。
独特の結晶模様が美しい、亜鉛めっき鋼板＝トタン板が素材…。単板ではペコペコの厚さ約0.5mmのトタン板を切り、曲げ、はんだ付けして仕上げた「箱」は軽くて実用上十分な強度…。
両側面にはハンドル、片方の側面にはネームケース（2kgには付いていません）がそれぞれリベット（鋲）止めでしっかりと取り付けられています…。
蓋は「密閉」ではなく「載せてあるだけ」という感じですが、昔からの経験で「これで十分」ということなのでしょう…。
すべての工程が手作りで生み出されるトタンの米びつ…。掛けられた手間のぶんだけの職人さんのぬくもりを感じます…。
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